環境カウンセラーとは、市民活動や事業者の中での環境保全に関する専門的知識や豊富な経験を有し環境保全活動に関する助言などを行う人材として、環境省の行う審査を経て登録された方々です。
受験制限はありません。しかし、筆記試験に合格すれば取得できるという類の資格でもありません。
論文などの書類を提出して面接を受ける試験スタイルで、合格者は市民団体や企業などで自然環境保全活動や生活環境改善活動に関わってきた実務経験者が多いようです。
面接審査に合格された方は、環境大臣から「環境カウンセラー登録証」が交付されます。なお、登録期間は3年間です。(※この制度は、人材登録制度であり、いわゆる国家資格ではありません。また、登録された方について活動の場を保証する制度でもありません。)
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環境カウンセラーの仕事内容
この資格は96年に環境庁が創設した「環境カウンセラー登録制度」にともない設定された資格です。
審査にパスすれば、「事業者部門」もしくは「市民部門」を選んで環境省に登録されます。
環境カウンセラーの仕事内容
仕事の内容は、基本はカウンセリングです。
市民部門では、市民や市民団体、学校からの環境問題の相談、生活環境改善活動、環境保全活動、組織運営に関する助言、環境学習講座の講師、環境保全活動のイベント企画、運営などに幅広く対応。
また事業者部門では、企業から相談を受けて、自然環境保全についての具体的な対策や環境評価プログラムなどのアドバイスやコンサルティング活動が出来ます。
この環境カウンセラーという資格は、環境保全活動を積極的かつ円滑に遂行する能力を証明する資格。注意点は、職を保障するような資格ではないことです。
この仕事に就くには
直接職業やビジネスには結びつかないが、自分がすでに行なっている活動を組み合わせると、間接的に効力を発揮します。
現状では、市民団体やエコビジネスの企業に入るなどして、5年間くらい実績をつんでから、環境カウンセラーの道を切り開いていくのが最善の方法です。
論文審査もパスしやすく、合格後も本業の活動を発展させる形で、有効に資格を生かせます。
こんな人が向いている
環境問題の知識はもちろんのこと、事務能力や社会全般の知識なども必要で、向学心の持ち主が向いています。
また、この資格を最大限生かせるよう、積極性や行動力をもっていることが望ましい。
環境カウンセラーになれば、啓発活動を行なったり環境イベントを展開することもできます。さらにカウンセリング業務が主体なので、コミュニケーション能力も磨いておくことも良いでしょう。
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