NGOとは「nongovernmental organization(非政府組織)」の略で何らかの使命を揚げて活動を展開する団体。環境問題は国際化することが多く、政府に関係しない団体のほうが大局を見据えて活動しやすいし、国連などは実行作業をNGOに委託することも多いようです。
NPOは「nonprofitorganization(非営利団体)」のことで、営利より社会貢献に重点を置く団体。日本では、98年にNPO法が制定され、税制などで優遇処置を受けられることになりました。
NGOの仕事の内容
団体が決めた“使命”に基づいて行動していくWWFの使命は次の三つの活動によって、地球の環境悪化を食い止め、人類が自然と調和して生きられる未来を築くことであるといわれています。

①世界の生物多様性を守る
②再生可能な自然資源の持続可能な利用が確実に行なわれるようにする
③環境汚染および資源とエネルギーの浪費を防ぐ
このような使命に基づいてNGOの行動方針は決められています。
WWFでは、自然保護スタッフが自然保護活動を遂行し、業務スタッフが市民や企業への支援のお願い・企業へのパートナーシップの提案を通じた資金調達を行い、広報スタッフがこれらの活動内容を広く一般に知らせ、企画・総務・経理スタッフが局内の管理運営をしています。
環境NGOというと、自然環境保全の現場で精力的に活動するイメージが強いのですが、組織的な活動力をメリットとするので一般企業と同じ仕事も多いようです。
興味がある団体があれば、どんな職種の人がいて、どんなスキルの持ち主を求めているか調べてみましょう。
この仕事に就くには
就職に関する情報は自ら積極的に収集を時代は「環境の世紀」。環境NGO/NPOは今後ますます重要視されるでしょう。
求められるのは「国外で起こっている問題も地球市民の立場から自分事として捉え行動を取ること、変革への意欲が旺盛であること、グローバルな活動を希望する人には英語力は不可欠です。
就職するのに決まった方法はなく、団体によっても採用基準は異なっています。
まずは役立つ能力(IT,営業、経理のスキルなど)や専門知識(たとえば農業や科学技術など)を身につけましょう。
WWFの場合、職員募集は公募制をとっており、応募者の採用条件と照らし合わせた上で客観的に評価するとのこと。
各団体の公式ホームページをこまめにチェックしたり、問い合わせるなど、情報は積極的に収集を。
また、NGOやNPOは営利活動を行なわないので財政不安になりやすいこともあります。
「働きたい団体のイベントやボランティア活動などに積極的に参加して、その団体の活動内容や風土、職員、可能であれば財政事情までよく知った上で志願するといいでしょう。