環境技術士

環境技術士の仕事環境を守る仕事一覧

環境技術士とは?

正式には、技術士 環境部門のことを指しており、文部科学省管轄の国家資格となります。
科学技術に関する、高等の専門的応用能力、監理やマネジメントを行なえる能力を証明する資格です。
難関試験ですが、突破すれば高い評価を得られます。

公益社団法人日本技術士会が公表している試験目の詳細は次のとおりです。

下記の20技術部門の中から1技術部門を選択できる

技術部門 専門科目 専門科目の範囲
01.機械部門 機械 材料力学/機械力学・制御/熱工学/流体工学
02.船舶・海洋部門 船舶・海洋 材料・構造力学/浮体の力学/計測・制御/機械及びシステム
03.航空・宇宙部門 航空・宇宙 機体システム/航行援助施設/宇宙環境利用
04.電気電子部門 電気電子 発送配変電/電気応用/電子応用/情報通信/電気設備
05.化学部門 化学 セラミックス及び無機化学製品/有機化学製品/燃料及び潤滑油/高分子製品/化学装置及び設備
06.繊維部門 繊維 繊維製品の製造及び評価
07.金属部門 金属 鉄鋼生産システム/非鉄生産システム/金属材料/表面技術/金属加工
08.資源工学部門 資源工学 資源の開発及び生産/資源循環及び環境
09.建設部門 建設 土質及び基礎/鋼構造及びコンクリート/都市及び地方計画/河川、砂防及び海岸・海洋/港湾及び空港/電力土木/道 路/鉄 道/トンネル/施工計画、施工設備及び積算/建設環境
10.上下水道部門 上下水道 上水道及び工業用水道/下水道/水道環境
11.衛生工学部門 衛生工学 大気管理/水質管理/環境衛生工学(廃棄物管理を含む。)/建築衛生工学(空気調和施設及び建築環境施設を含む。)
12.農業部門 農業 畜 産/農芸化学/農業土木/農業及び蚕糸/農村地域計画/農村環境/植物保護
13.森林部門 森林 林 業/森林土木/林 産/森林環境
14.水産部門 水産 漁業及び増養殖/水産加工/水産土木/水産水域環境
15.経営工学部門 経営工学 経営管理/数理・情報
16.情報工学部門 情報工学 コンピュータ科学/コンピュータ工学/ソフトウェア工学/情報システム・データ工学/情報ネットワーク
17.応用理学部門 応用理学 物理及び化学/地球物理及び地球化学/地 質
18.生物工学部門 生物工学 細胞遺伝子工学/生物化学工学/生物環境工学
19.環境部門 環境 大気、水、土壌等の環境の保全/地球環境の保全/廃棄物等の物質循環の管理/環境の状況の測定分析及び監視/自然生態系及び風景の保全/自然環境の再生・修復及び自然とのふれあい推進
20.原子力・放射線部門 原子力・放射線 原子力/放射線/エネルギー

出典:公益社団法人日本技術士会

この資格を得るには、まず認定された教育機関を修了するか、技術士一次試験を受験して合格し(部門は何でも良い)、修習技術者となる必要がある(技術士補登録を行う必要はない)。 その後、実務経験を4年(もしくは7年、ただし大学院修了者は2年間短縮される)を行った後で技術士2次試験を環境部門で受験し、合格して、技術士 環境部門の登録を行う。

技術士第一次試験の科目

1.基礎科目

科学技術全般にわたる基礎知識出題分野は、次の(1)~(5)のとおり

(1) 設計・計画に関するもの(設計理論、システム設計、品質管理等)
(2) 情報・論理に関するもの(アルゴリズム、情報ネットワーク等)
(3) 解析に関するもの(力学、電磁気学等)
(4) 材料・化学・バイオに関するもの(材料特性、バイオテクノロジー等)
(5) 環境・エネルギー・技術に関するもの(環境、エネルギー、技術史等)

2.適性科目

技術士法第四章(技術士等の義務)の規定の遵守に関する適性
環境部門のほかに下表の通り20部門の専門分野があります。
現在、世界各国との連携が進み、グローバルな資格のひとつになりつつある注目資格です。

技術士国家試験スケジュール

第一次試験

出願6月上旬~7月上旬
筆記試験10月中旬
受験資格特になし
筆記試験会場北海道, 宮城県, 東京都, 神奈川県, 新潟県, 石川県, 愛知県, 大阪府, 広島県, 香川県, 福岡県, 沖縄県
合格発表12月下旬

第二次試験

出願 4月上旬~5月上旬
筆記試験8月第1週
筆記試験会場北海道, 宮城県, 東京都, 神奈川県, 新潟県, 石川県, 愛知県, 大阪府, 広島県, 香川県, 福岡県, 沖縄県
技術的体験論文の提出10月下旬~11月中旬
口頭試験12月上旬~翌年1月下旬
口述試験会場東京都
合格発表翌年3月上旬

環境技術士の仕事内容

環境技術士の仕事
技術士(環境部門)の仕事は、公共事業などで大規模工事を行う際、事前に自然環境や植物・動物の生態調査(1年以上およぶものも)を行なって、調査結果を解析し、起こりうる問題を予測して問題を回避する方法を考え、技術的なアドバイスを行なう仕事です。

施工者側にとっては、わずらわしいこともあるが、円滑に業務が遂行できるように、納得できる代替案を具体的に提案していきます。

自然の動植物の調査に力点をおいて活躍する技術士(技術士補)もいる。都市のなかで自然の復元・管理に関わったり、公園などの来訪者に生き物の説明をする仕事にも携われます。

自然に関する知識、科学技術に関する知識、人に伝える能力が問われる職業です。

環境技術士の資格をとるには

環境技術士資格取得
大学に入学し、専門的な知識を学ぶのが、一般的なケース。たとえば農学部造園学科、理学部の生物学科、環境関係では環境システム学科、環境デザイン学科など、自然環境や生態学が学べる理系学部で専門的に学ぶ。

その後、建設コンサルタントなどの自然環境を調査する企業や環境部門に公務員、民間団体の研究員などで実務を積みながら、技術士の資格を目指しさらに学び続けます。

最初の関門は技術士補の資格を取ること。合格後さらに4年ほどの実務を積んで、はじめて技術士の受験資格を得ることができます。
試験は難しいようです。
だが、この資格をもつ人は絶大の信頼を得ることが出来、重要な仕事を任され、仕事に対するやりがいも大きくなります。

環境技術士には、こんな人が向いている

自然環境に関する知識、技術に関する知識は、日々更新されていくので、学び続ける姿勢を持ち続けられる人がこの仕事にむいています。

また、技術士は、自然の生き物を守るという視点のみで発想するのではなく、人間にとっての利益の視点も併せ持つ必要があります。自然と人間の利害をいかに調整するか、その折あいを見つけるのが重要な任務なのです。

様々な活動のなかで、いかに自然環境の保護、保全、復元、創出を提案し、協議し、自然と共生をはかっていくか。そのバランス感覚が重要、不可欠であります。

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